レッドコンプレックスとは
歯周病菌は毒性の強弱やはたらきなどによって、数十もの種類があることがわかりました。
これらを歯周病との関連性の強さの順に6グループに分けたとき、
頂点に立つほど病原性が高いグループのことを危険度の高い「赤」で表現し、
「レッドコンプレックス」といいます。
レッドコンプレックスには「P.g.菌」「T.d.菌」「T.f.菌」の3種類が属していて、
最も注意が必要なのは「P.g.菌(ジンジバリス菌)」です。
全身疾患を予防するため
歯周病菌PCR検査をおすすめします
歯周病菌について詳しく調べられる
「歯周病菌PCR検査」を受けて、
健康のためにお口の状態を確認しておきましょう。
- ●将来かかるリスクのある病気の予防
歯周病菌を知ることで、関係性の深い全身疾患についても発症と悪化のリスクを推測でき、予防につなげられます。
- ●予測される症状に適した治療が可能
歯周病菌の種類によって、歯周病になったときの進行具合や悪性度の見当がつきます。予測される症状によって、お一人お一人に適した治療を行うことができます。
- ●効率的な治療ができる薬剤がわかる
治療の対象となる歯周病菌の種類がわかるので、それに対して高い効果が得られる薬やケア用品を使うことができます。
- ●治療の前後で効果が確認できる
歯周病菌の数の増減などによって、治療の効果が判定できます。今後の通院頻度なども予定が立てやすくなり、歯周病を効率的に予防できます。
当院では、PCR法によって細菌を遺伝子レベルの高精度で検出できる「Orcoa(オルコア)」という口腔細菌検出装置を導入しています。歯周病菌のDNA検査ができ、レッドコンプレックスの中でも特に注意が必要なP.g.菌があるか、またその数がどれくらいか、ということがわかります。
また、インプラントの術前検査やインプラント歯周炎予防のための細菌検査、歯周外科の治療前にも使用いたします。
- ●歯と歯の間に歯間ブラシを数回通すだけで検査ができます。
- ●検査は院内で完結でき、45分ほどで結果が出ます。外部の機関を介さないのでスピーディーです。